最近のビットコイン・マイニング事情【Global】

 

来月からDMM POOLがスタートし、来年2018年にはGMOがマイニングに参加する予定となり、ビットコイン・マイニングの様子が変わりそうなのでここに最近のビットコイン・マイニング事情を記録します。


日本

DMM POOL

一般ユーザー参加可能型のマイニングプールを設計し、2017年10月からサービス開始予定。

2018年中にTOP10入り目標。(参考記事

 

GMO

2016年末、マイニング用機器の開発に約3,500億円の費用を投じていることを公にし*、2018年には北米でマイニング工場を建設・運営するとコミットしたGMO。

こちらは一般ユーザー参加不可で、500PH/s の予定。(参考記事)

  • 【GMOのマイングファクトリーの仕様】
    演算能力合計: 500PH
    マイニング機器の数: 50,000機
    工場面積: 16m x 35m
    工場建設のコスト: 100億円
      
  • 【使用するマイニング機器について】
    消費電力は同等品に比べて 1/3 自社開発のチップ
    日本産
      
  • 【チップ単体の仕様】
    10TH/s、500w 48V
      
  • 【予想収益(概算)】
    利回り 120%

    収益計算で使ったページ/https://mining-profit.com/calculator

     

  • 【本工場のマイニング消費電力について】
    500W/機 × 50000機 = 25000kW
    電力量 25000kW×24h = 600,000 kWh
     
  • 【電気代の参考情報】
    日本の電気代 25円/kWh ほど、カナダ 10円/kWhほど


ロシア

実態は不明なものの、国家絡みでマイニングファクトリーの計画も。

使わなくなった原子力発電所を使ってマイニングを検討。

将来的にはビットコイン・マイニングシェア30%を目指す、という声も。(参考記事) 

  • 【ロシアの電気代】
    12円/kWh ほど

北朝鮮

2017年5月からマイニング参加、9月の制裁決議で石炭の輸出が制限された、余った石炭で発電してマイニング?

マイニングパワーは不明。(参考記事) 


マルタ

マルタ国内で数千人の方がビットコイン・マイニングに参加。

Bitmain社(中国)のマルタ仕様の機器が、毎週10〜30台売れている。

マイニングで得たビットコインは、デビットカードなどで一般消費に使われているそう。 (参考記事

  • 【マルタの電気代】
    12円/kWh ほど


中国

9月のICO規制のアオリをマイニングも受けるか、注目されていますが大丈夫そうですね。

仮にビットコインのマイニングがダメになっても、マイニング最大規模のBitmain社は大丈夫そうです。

本稿の作成にあたって色々発見した情報もありますので、以下に記録します。

 

中国とビットコイン・マイニングの概要

【マイニングシェア】

76.3%
(2017.9.27)

img : https://blockchain.info/pools

 

【収益性】

中国人投資家のWang Hongyiさんは、甘粛省の行政を味方につけて利回り 300% のマイニング工場を計画。

現在はICO規制のこともあって、実行には移せていない様子。

利回り300%の工場計画は、予算約1億5千万円で、水力発電所のすぐ横にマイニング工場を建設。

1kWh 4円(0.25元)という驚異的な電気代で収益性を高める計画。 (参考記事

 

【中国の電気代】

8円/kWh ほど

 

最大のマイニングカンパニー Bitmain社について

Bitmain社は、2013年にスタートした中国企業で、マイニング機器の製造販売とビットコイン・マイニング事業を展開。

マイニング機器については、世界の約 7割のシェア*、マイニングについては31%のシェア(Antpool、BTC.comの2つを運営中)。

水平展開として、マイニングで培った技術を人工知能のディープラーニング用演算処理に活用予定。

人工知能分野の開発については、すでに50億円の資金調達に成功*し、エンジニアの獲得も積極的* 

Bitmain社が支払っている電気代は、1日約 426万円、獲得するビットコインは 1日約 2,730万円。年換算では、電気代 約 15億 1千万円、獲得するビットコイン 約 99億 6千万円。 *


余談

ビットコインの処理能力

今回の記事制作で、Bitmain社がディープラーニング分野にも参入すると聞いて、「これは、、、」と思い調べたことを記録します。

まずディープラーニングの先駆者といえば、Google社やNvidia社がありますが、Googleの先日公開した機械学習用のクラウド機器の処理能力は、 11.5 PFLOPS*です。

そして現在世界最速のスーパーコンピュータの処理能力は、125.436 PFLOPS(中国 Sunway)。

ちなみに私のパソコンは、66 GFLOPS。

 

さて、ビットコインのマイニングで行っている処理能力はいくらでしょうか?

またBitmain社がもつマイニングファクトリーの処理能力はいくらでしょうか?

人間より賢くはならないでしょうか?

 

まず現在のビットコイン・ネットワークの処理能力を考えます。

ビットコインのハッシュレートをFLOPS(フロップス)に換算することは、少々強引なようですが、参考としてハッシュレートをFLOPSに換算してみます。

1MH/s = 12,700 MFLOPS* 

近日のビットコイン・ネットワーク全体のハッシュレート

9600 PH/s

つまり

9600 PH/s × 12,700 = 121,920,000 PFLOPS

 

つぎにBitmain社の処理能力を考えてみます。

現在Bitamain社は、マイニング全体の3割シェアを持ちますので、先ほどの全体ハッシュレートに 0.3 をかけてみます。

すると

36576000 PFLOPS

上記の数字は、あくまで概算値ですが、スパコンより桁違いに早く、脅威ともいえるのではないでしょうか。

 

人間の脳の処理速度をFLOPSに換算することも「どうかな」と言われていますが、一つの参考値 80PFLOPS* を用いて計算してみます。

36576000 PFLOPS ÷ 80PFLOPS/脳 = 457,200

つまり 457,200個分の脳と同じぐらいの処理能力をBitmain社は持っている、ということになります(あくまで参考値です)。

 

 ご承知のとおり機械は人間と違って24時間安定的に稼働でき、ディープラーニングも 24時間 365日間休まずに学習を続けることができます。

実際には、現在のBitmainの処理能力がディープラーニングにいくわけではないですが、ムーアの法則やシンギュラリティと合わせて考えても、今後目の話せない事業といえるでしょう。

 

本稿でちょっとマイニングに興味を持たれた方、マイニングを体験したことのない方、手軽にマイニングに参加できるクラウドマイニング、どうでしょう?

現在ではクラウドマイニングの老舗となった Genesis Mining、ブロックチェーン系の上場企業ともタッグを組み*、比較的安定しています。

クラウドマイニングの Genesis Mining 

 


参考資料

2014年のマイニングシェア

img: PANDO

当時は、クラウドマイニングの cex.io(GHash.io) がトップシェアでした。

しかし、2014年末ぐらいからのビットコイン価格下落で、2015年1月には 1ビットコイン 25,000円 となり、採算が合わなくなった cex.io はマイニング報酬の配当をやめました。

そしてマイニングシェアは下がりました。

 

マイニングファクトリーの様子

https://www.bloomberg.com/api/embed/iframe?id=ff43b6fc-6f3c-418f-adfa-fd5ad5e70c49

 

ビットコイン・マイニングの処理速度の上がり具合

img: blockchain.info

2年で 約 10倍ってすごいですね。

 

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